中出六太郎B2’67年製
現状品です。表板はスプルース、側裏板はメイプル単板です。
画像の通り、メイプルの綺麗な虎杢が浮き出ており、全面にはびっしりとウェザーチェックが入っています。
製作より57年が経っており、傷や汚れなど多数見受けられ、
底面のバインディング接合部には塗装割れによって溝が出来ているところがあり、
そのせいかどうかは判りかねますが、少し歪んでいるようなズレがあります。
それでも接着が剥がれて浮いているような動きはありません。
当方が入手する四年ほど前までの長い年月にわたる扱われ方も含めてその他見落としもあるかもしれませんが、
木部本体の割れや演奏上支障があるような楽器としての致命的なダメージはないと思われます。
弦長は650mm、弦高は1フレットで約1mm、12フレットで約3mmと低く、
6弦1、2フレットでわずかにビビりが出ます。
ネックはほぼストレートで材はマホガニーだと思われますが、
よく見ると一本棹のかなり薄い造りで握りやすいと思います。
フレット残は6割程度で、指板にも使用による減りが低音域にあります。
ペグは軸間が39mmのためか6個が独立した古いものがついていましたが、ゴトー製の新品に交換しています。
ブリッジの浮きやトップの膨らみなどはありません。
日本の楽器製造の歴史の中でも名だたる製作者たちがしのぎを削っていた6,70年代の中でも、
名工と言われた中出一門の手による器は高い評価を得ています。
ネット調べでは六太郎氏のギターは力木の配置構造に独自性があるということでしたが詳しくはわかりません。
メイプルらしく音色はやや明るめという感じです(個人的な印象です)。
その特徴であったとされる繊細な造りの佇まいや、弾き込まれた経年変化などから醸し出されるヴィンテージ感は十分味わえます。
以上の説明を熟考いただき画像をよくご覧の上で、あくまで現状品ということを踏まえて、
オールド品にご理解のない方や完品をご希望の方は入札をお控えください。
画像に写っている古いハードケースが付属しますが傷や汚れ多いです。あくまで輸送用とお考え下さい。
プチプチに包んで段ボール梱包での発送予定です。
ノークレームノーリターンでお願いいたします。
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