初代特撮ヒーローを堪能する!「マグマ大使 総集篇」LD版!!
手塚治虫作品にして、ピープロの代表作!
日本で初めての全編カラー特撮作品である「マグマ大使」を
一気に堪能できる総集編です。
リアルタイム世代や往年のファンにはお涙モノの一枚ですよね。
このLDは、1987年(昭和62年)「マグマ大使」放送20周年を記念して制作された特別版です。
DVDやBDなどのデジタルビデオ化はされていない(たぶん)貴重な作品だと思います。
"懐かしい作品なのでぜひ見たい""思い入れのある作品なのでぜひ見たい"・・
"でも・・ビデオBOXを入手して全話見たいというほどマニアックでもない・・"
という方にオススメです。
物語は、今さら説明するまでもないほどの、もはや特撮のバイブル的な作品なのですが少しだけ・・。
宇宙を飛び回り、行く先々でその星を支配し征服する"ゴア"という魔物がいた。
次に狙うは地球。
そのため彼は地球の事を知ろうと調査する。
ところがどうだ。
美しいその外見とは裏腹に、食物連鎖、縄張り争いなどなど、微生物から巨大なサバンナの動物に至るまで、地球に住む生物のほとんどが争い続けているケダモノのような星ではないか。
少しマシなのが知性を持った"人間"という生物だが、これもまた同種同士で争い合っている。
彼は思った。"私が支配した方が美しい地球にとってはまだマシではないのか?"
まず手始めに彼はメディアを使ったプロパガンダを試みる。
新聞記者の村上家をまだ生物が神に創造それたばかりの原始の地球に招待し、自分の能力が地球のあらゆる防衛力よりも優れていて、どの国の支配者よりも優秀である事を知らしめ、現代に戻ったら無駄な抵抗もせずに屈服するように働きかけるよう依頼する。
途方に暮れた村上家の息子マモルの前にロケットが飛んでくる。
やがてそのロケットは巨大な人型へと変形し、彼を天地を創造した神アースの元に連れていく。
神であるアースはゴアの襲来を予見し、ゴアに対抗できる手段としてロケット人間を創造していたのだ。
ただ戦闘するためのロケット人間では理性が無い。
そこで、同じロケット人間の家族を作って心を育ませていたのだった。
アースはマモルに不思議な形の笛を渡す。
一回吹けば、ロケット人間の子供"ガム"が創造の世界から現世に飛んでくる。
二回吹けば、母親の"モル"が、三回吹けば"マグマ"が来てくれると言い残し、村上家を現世に戻した。
こうして、地球とまだまだ未熟な人類を守るため、神であるアースが遣わしたという事で"マグマ大使"と呼ばれたロケット人間との戦いが始まるのだった。
って感じで進展していきます。
昭和の特撮やアニメって、この「マグマ大使」に限らず、人類が生まれてから気の遠くなるくらいの年月が経過しているのに、未だに競争しなくても平和が保てる感情や、人間に上下を付けたり資本主義でお金を使用したりしないと集団が維持できないような、心の成長ができない未熟な人間への風刺がテーマに込められている作品が多いですよね。
この総集編では、物語の前半くらいまでを再編集した構成になっています。
ファンとしては、最終回のゴアゴンゴンとの闘いまでのストーリーを追ってほしかったのですが・・。
でも、後半のほとんどのストーリーは「東宝チャンピオン祭り」で劇場版になっていますので、ワザと総集編にしなかったのかもしれませんね。
「マグマ大使」は、
1966年(昭和41年)の夏休みに合わせて月曜夜7:30から放送されました。日本で初のカラー特撮番組です。
実際には、1960年(昭和35年)の「快傑ハリマオ」が最初のカラー作品になるはずでしたが、数話を制作した段階で予算が足りなくなりモノクロになってしまいました。
ですから、全話をカラーで撮影した作品はこの「マグマ大使」が最初になったワケです。
制作したのはもともとアニメ会社だったピープロです。
そのアニメ技術を活かして、所々に特撮を使わずアニメで表現しているのが特徴的ですよね。
ピープロの作品はこの作品に限らず「スペクトルマン」や「快傑ライオン丸」などでも、このアニメ技法が使われています。
独特な味わいがあって、とてもイイですよねー。
ただ、ちょうど同時期に始まった特撮の帝王「ウルトラマン」に人気を持って行かれた感がありました・・。
それでも根強いコアなファンが多く、後にアニメ化などもされましたが、やはり往年のファンにとってはこの特撮作品が全てですよね。
ちなみにこの「マグマ大使」に出演していたマモル少年の役を演じていたのは、江木俊夫でした。
後のアイドルグループ"フォーリーブス"のメンバーですよね。
新聞記者のお父さんを演じていたのは岡田真澄でした。
マグマを演じたのは魚澄鉄也なのですが、最初の設定ではなんと、彼の顔を金色に塗って演じる予定だったんです。
ピープロの主題歌を集めたLDに、ボツになった貴重な「マグマ大使」のパイロットプロモーションが収録されていますので、入手可能であれば一度ご覧ください。思わずズッコケるか笑ってしまいます。(笑)
そして憎めない悪役"ゴア"の声は大平透。あの「ガッチャマン」の南部博士や「ハクション大魔王」の声でもお馴染みですよね。
そのゴアのコスチュームは後にとても優れていると特撮界では有名になりました。
特にマスクは中の人間がそのままゴアのセリフをしゃべっていて、口が動いて見えるようになっている工夫が素晴らしいです。
このLDの特徴としましては、
まず、貴重なノンクレジットオープニングが収録されている事です。
しかも、オープニングの最後に"マグマ大使"のタイトルがひっくり返ってスポンサー名が登場するのですが、たいていのビデオでは版権の制約があって収録する事が難しいのですが、このLDでは最初のスポンサーである"ロッテ"が表示されています。
贅沢を言えば"大正製薬"のバージョンも入れてほしかったですね・・。
さらに、高容量の標準ディスク(CAV)での収録になっていますのでマニアックですよね。
貴重な写真なども掲載した豪華解説書もたまりません。
ただ残念だったのが、汎用フィルムからのニュープリントだった事です。
このLDは、バンダイエモーションからの発売だったのですが、本来の版権は東宝ビデオだと思います。
バンダイエモーションは「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」などのようにオリジナル版権ではない作品をビデオ化する時に、たいてい汎用ネガフィルムからのニュープリントで出してきますよね。
現代のように少々画質が悪い動画ファイルでも映像編集ソフトを使って、クッキリした鮮やかな映像に加工して出す技術が無い時代ですので、
フィルムのクオリティがイマイチでした。
撮影元で編集した時のマスターネガフィルムであれば、ニュープリントすれば撮影当時の質感が蘇ったようなクオリティになるはずなのですけどね・・。
それでも、ファンにとってはまさに至高の一枚と言えますよね。
それに何といっても高出力なLD画質なのがイイです。
ぜひ一度楽しんでみてくださいね。
余談ですが、
最近は、BDとかHD画質とかいう感じで、やたらと画面がクッキリ、ハッキリ、シャープになっていたりして、なんだかいろいろ画像編集したのが多く出ているような気がするのですが、
当時の作品のほとんどがフィルムで撮影されています。当時の撮影機材とフィルムで、そんなに高精細な画面が記録できるはずがありませんよね。
中には昔のフル画面(4:3画面)の画郭の上下をトリミングして、現代のワイド画面に合わせた画面にして出ている作品もあるようです。
生フィルムを見た人がいたら分かると思いますが、フィルムの画郭が4:3なのですから、劇場版のようにスクイーズで横幅を縮めた縦長画面で撮影していない限り、4:3がフル画面なんです。
せっかく入手するなら、ノートリミングで全て見たいものですよねー。
それに、できれば余計な事をせず記録されたままをビデオディスク化してほしい。というのがコレクターはもちろん、当時の作品の映画やアニメ、特撮、ドラマなどを楽しみたい人たちの共通の気持ちではないでしょうか?
その点、LDならほとんどが当時のままを記録しています。当時はコンピューターを使って映像加工する技術なんてありませんから、余計な編集や加工もほとんどされていませんので安心して見れますよね。
ちなみに、劇場版の作品でもフィルム時代は4:3撮影しているものが多くあるんですよ。
海外の映画で"ビスタサイズ"の作品をLD版(ワイド版ではなくフルサイズで記録されたもの)とDVD版やBD版の画面を比較してみてください。
ほとんどの場合、LD版の方が上下に広く映像が記録されていますよ。
あえてLD画像のデメリット言うとしたら、LDが"絵の出るレコード"と言われるように、レコードと同様に面倒な事が多い事ですかね?
レコードを良い音で聴きたければ、優れたプレーヤーやトーンアーム、フォノイコライザーやチューニングアンプなどを駆使しなければならないように、
LDも、良いプレーヤーを使用するのはもちろん、それなりの画像再生装置を搭載したデコーダーやモニターが必要になりますからねー。
でもまぁ、AVファンはその面倒さを楽しむのがイイんですけどね。
それにしても、あのままLDが進化していたら・・、現代ではもっとスゴイ事になっていたかもしれませんね。
12㎝のブルーレイの容量を30㎝のLDサイズに入れて表と裏の両面に2層書き込みしたとしたら・・、とんでもない容量になっていましたからね。(笑)
さて、余談はここまでにしまして、
この商品は、いわゆるワンオーナーものです。
商品内容は、ジャケット、解説書、ディスクの3点です。
ジャケットの状態は、キレイな感じだと思います。
解説書の状態は、目立った使用感もあまり気にならずキレイな感じだと思います。
ディスクの状態は、使用感による小傷が少しありますが、まあまあキレイな感じだと思います。
※なお、この商品はソフトウェアですので、その性質上、返品、返金、交換などはできませんのでご了承ください。
※注意1 こちらは週に1~2度程度しかチェックできない環境です。そのため商品の発送には1週間~10日ほどかかるかもしれません。あらかじめご了承の上、取引きください。
それと、配達業者指定や代金引換などの特殊な発送方法、無理な配達日の指定や、無理な配達時間の指定などにも対応できませんのでご了承ください。
※注意2 商品の発送まではできるだけ大切に管理しますが、発送後または発送途中に何らかの事故やトラブルがあった場合は責任を持つことはできませんので、配達業者との対応をお願いします。
また、当然ですが規定の通り、日本国外への発送はしませんのでご了承ください。
※注意3 大切にして頂ける方、楽しんで使用して頂ける方、価値の分かる方に取引してもらえたら。と思っていますので、健全なオークションを推進するためにも、「安く買って高く出品」などの転売目的での利用の方はご遠慮ください。
※注意4 商品の状態などは、あくまでも個人的な私見によるものです。
商品の状態を詳しく気になってしまう方、梱包状態などに神経質な方などの取引きも、ご要望には添えそうにありませんので、ご遠慮ください。